座間味島は沖縄本島から西に40㎞の慶良間諸島に位置し、"ケラマブルー"と呼ばれる透明度の高い海やサンゴ礁が高密度に分布していること、ザトウクジラの繁殖地であること等から2014年に国立公園として指定されました。
これまで、座間味島へのガソリン供給は、沖縄本島からのフェリーで一度にドラム缶4本(800L)しか積載できず、そのガソリンを座間味島及び隣接する阿嘉島のSSへ供給していました。ところが慶良間諸島が国立公園化されたことで、国内外からの観光客増加に伴う燃料需要の向上や台風襲来によるフェリーの欠航などもある中、島内で唯一の燃料業者である座間味石油商会は島の産業発展と島民の生活を守る為、日々、ガソリンの安定供給に奔走していました。
そんな中、平成28年にタンクローリーごと積載可能なフェリーが新造されることとなり、資源エネルギー庁のSS過疎地対策検討支援事業の計画がスタートしました。座間味村長や沖縄県石油商業組合などの関係者がガソリン備蓄施設と燃料の安定供給の必要性を訴え、ようやく平成31年2月に施設は完成を迎えました。今後のガソリンの安定供給と更なる島内の経済と産業発展に対する期待と喜びの中、盛大に落成式が行われました。
テープカットの様子
落成式典参加者での記念撮影
コンボルト型タンクの選定に関しては、これまでの全国各地の官公庁施設での非常用発電設備用、バス会社や運送会社の自家用給油所用、漁協の船舶給油所用等での数多くの設置実績があり、今回の事業が実証実験の為、自然災害に強い、徹底した漏れ防止構造、メンテナンス性の良いコンボルト型タンクが選定されました。
コンボルト8kl型タンク外観(ガソリン貯蔵)
座間味村と座間味石油商会は、災害支援協力協定も結び、日頃の安定供給だけでなく、非常時の備えとしての役割も果たします。
災害支援協力協定の締結
(左:座間味石油商会 仲村社長 右:宮里 座間味村長)
施設全体イメージ
ドラム缶への充填作業の様子
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